第1幕 「副社長は自身が主役である可能性について語らない」
1931年、禁酒法時代のニューヨーク。フィーロ・プロシェンツォは悪い予感を抱いていた。そしてその不安は的中する。
幼馴染みのガンドールファミリーの縄張りに、見慣れない連中が幅を利かせるようになってきたからだ。ラック・ガンドールは その対策として、殺し屋「葡萄酒(ヴィーノ)」をニューヨークに呼び寄せる。しかし、シカゴからニューヨークに向かう大陸横断急行のその車内でも、 一筋縄では行かないトラブルが発生していた。一方、ガンドールの縄張りを脅かしていたルノラータファミリーのグスターヴォ・バジェッタはボスから 一つの命を受けていた。富豪ジェノアード家の次男坊にして無軌道な不良少年、ダラス・ジェノアードを捉えよ、と。
しかし、彼の妹イブ・ジェノアードもまた兄の行方を探していた。かくして、いかれた奴らたちのBaccano!(狂宴)が今ここに始まった!
脚本:高木 登 絵コンテ:大森貴弘 演出:佐藤豊 作画監督:高田 晃
―キャストコメント1 フィーロ役 吉野裕行さん―
フィーロは童顔であることを気にしているようなのですが、まだ十代ですからそんなに気にしなくてもいいよ、と思いました(笑)。
1930年代のアメリカというリアルな世界の中に、フィーロが自然体で存在できるように演じていきたいと思っています。
この物語はどのキャラクターにもスポットライトがあたる作品ですので、それぞれのキャラクターの個性を楽しみながら観て下さい。 よろしくお願いします。
(C)Ryohgo Narita・Ascii Media Works/Project Baccano!